現代文の解答の作り方について書いてみようと思う

そういえば2月って受験シーズンですよね。なんか最近受験生周りの方から連絡めっちゃくるなぁ〜〜って思ってたらそういうことでした。

もう受験から2年以上経つと忘れちゃいますね。

さて、今日は以前からリクエストのあった「現代文」について、思いつくままに書いてみようかなぁと思います。

サトゥー

先に言っとくけど僕典型的な国語できない理系なので、あんまり文句言われても困るからね()

一応これをしっかり実践すれば、記述式で満点は取れなくとも、確実に0点にはならない解答が書けるようになるはずです。方向性が大きく外れることは無くなります。

ちなみに、この記事で説明できることが「当たり前じゃーん」と思える人は、相当恵まれた環境で教育を受けていると思いますホントに。その環境を大事にしてください。

現代文は文脈ゲーです

入試の現代文は、クソみたいな問題が出ない限りは基本的に文脈を追えば解けるようになっています。(てか英語もそうですね)

与えられた文章の論理の流れを追いながら読み、設問の内容に対して本文の論理を再構築するという流れがセオリーになってきます。(少なくとも評論はだいたいこれを意識して実践できれば解けると思います)

指示語、接続語や修飾表現をヒントに、本文の論理を這うように読んでください。(僕はこれができるようになるまでにまず数ヶ月かかりました)

問題のパターンとアプローチ

問題の形式はだいたい4つに分類されます。一つずつ説明していきます。

傍線部を解釈する問題

「〜とはどういうことか。」

みたいな奴がこれに当たります。基本的にはこのタイプが一番多いのではないでしょうか。

このタイプの問題は、傍線部前後の文脈を整理して、傍線部を丁寧に言い換えていけばいいわけですね。

言い換えるって、どうやってだよ!!無責任だ!!

という話だけど(僕も現代文本当に苦手だったのでわかります)、

これってまじで単純な話で、傍線部の表現を「一般的な知識のある人間が読んで理解できるような」表現で書き下してやればいい。

論理の構造はそのままに、普通の表現に書き下していく

多くの問題では、文章特有の表現が傍線内で使われているので、これを「文章読んでない一般人が読んで理解できるような」形で書いてやればOKです。

その時のコツとしては、「論理の構造は基本的にそのままにしておくこと」です。

例えば傍線部が「彼は『笑顔』で立っていた。」みたいな表現だったら

(彼にあたる人物)は(『笑顔』にあたる表現)で立っていたということ。

みたいに書いてやればいいんですね。(たとえ下手くそか)

AはBの状態でCという表現なのに、「Bの状態でCなこと」って書くのは論理の構造上欠けている部分があるのでダメですし、「AはCなこと」って書くのも同様にダメなわけですね。「AはBの状態でC」という論理の構造を極力残しつつ、各要素を書き下していくイメージです。

サトゥー

「リカちゃんの捉えられ方が変容している」なら、文章読んでない人がみたときに「何から何に変容したの?」ってなりますよね。ここを補うように書き下してやればいいわけです。

本文中の表現は使っていいの?

文章読んでない一般人が読んで理解できればそれでいいので、これを満たすなら使っても問題ないと思います。

傍線部の理由を説明する問題

「〜とはなぜか。」

っていうやつですね。

これは、理由説明の論理をしっかり作ってやればOKです。

簡単に言ってしまえば、問題文を「AがBである理由」みたいな形で整理してあげて、AからBへ到るまでの論理の矢印を言語化してやれば完了です。

まずは「何に対する理由なのか」を明確にしよう

「そもそもこの設問は何に対して「なぜ?」と言っているのか」を明確にしないと、問いの意味を理解しないまま解答することになってしまって、結果としてめちゃくちゃな答えが出来上がってしまいます。

ということでまずは、「なぜ?」を「AがBなのはなぜ?」程度の形まで補ってあげましょう。

AとBを結ぶ論理を作ってあげる

ここまでできれば、あとはAからBまで、論理が飛躍しないように間を埋めていって、矢印を完成させてあげるイメージです。

なので、答案としては「(Aにあたる表現)は、(AとBをつなぐ論理の要素 ※複数可)だから」(Bである)のような形になりますね。

この時も、大抵の場合は論理の構造は本文から読み取れますから、それを再構築するイメージで。自分で創造しなくてOKですので。

本文を要約する問題

「〜を、本文の趣旨を踏まえて説明せよ。」

傍線部がないようなパターンの問題はだいたいこういう形式になります。

仮で傍線を引いてみよう

このパターンの問題ではまず「傍線部を引くとしたらどこになるか?」を考えてみると先が見えてきたりします。

というのも、大抵本文の趣旨は本文内にあって、まずはそれを文中から探さないととんでもない解答が生まれてしまうことがあるからです。

まずは揺るぎない骨格的なものを本文から見つけておいて、あとは最初に説明した傍線部を解釈するタイプの問題のように、簡単に書き下していけばだいたいOKです。念の為書き下した後も、本文の趣旨に合っているものかどうかを軽く検討してみるとなおさらよきですね。

対比の構造を利用する問題

「AとBはどう違うか。」

これは前3つと少し異なるタイプですが、「科学と芸術」とか「日本と西洋」みたいな二項対立の構造をした文章では結構出たりします。

どこが違うか明確にするために

やることはだいたい同じです。AとBを簡単な表現に書き下してやればいいだけ。

この時、「AとBの違い」を明確にするために、それぞれの論理的な構造を同じにして書いてやると分かりやすくてとても良いです。

A=「xがyでzということ」と書くなら、B=「x’がy’でz’ということ」と、極力文の構造を同じにすることで、かえって両者の違いが明確になります。

と、こんな感じで構造的に考えると現代文は意外と楽しいしそれなりにできるようになります。

まぁ、こういう風に一般論を語ってしまうのはとても楽だし逃げているような気もしますが、、、何かの機会があれば具体的に実践してみようと思います。

今回紹介したのはあくまでベースとなる一つの考え方に過ぎないので、別にこれをやれ!と強制するようなものではありませんし、参考程度に紹介したまでです。

ちなみに小説もほとんど同じようにできることが多いです。心情説明は理由説明と同じような構造で解けたりします。

それでは。

この記事を書いた人

サトゥー

東大学際情報学府M1。情報科学と教養の海に溺れています。面白いことをやるのがすきです。