(リクエストがあったため、大学1年生の頃に公開していた記事を再公開しています。)
大学入試の英語の勉強方法について、僕自身の経験や、家庭教師バイトの経験などを活かして色々書いてみようと思います。
まずは何より基本単語と基本文法を叩き込め
正直言って基本的な単語と文法は頭に入っていないと話になりません。言ってしまえば受験英語の「基礎体力」みたいなもんだと思ってください。
まずは基本的な文法と単語をしっかりと頭に叩き込みましょう。これだけでセンター試験は75%程度まで取れるようになります。
古文漢文や他の言語でもそうですが、文法と単語はすべての基礎です。まずはこれらにしっかり慣れてください。
基本文法の王道はネクステ / Vintage
ネクステージとか Vintage とかをぶん回して、根性で覚えちゃえばOKです。僕は高校2年の夏頃ぶん回していた気がします。
今はスタディサプリとかで安く良質な講義を受けられるわけだし、一度そういった授業で理解した気になったあとは演習を通して覚えましょう。
とにかくまずは最低限「文法編」「語法編」を最速で頭に叩き込んでください。ゆとりができてきたらそれ以外も頭に叩き込んでください。
基本単語も根性で叩き込もう
単語についても同様です。英単語が分からなかったら文章なんて読めないに決まっています。
「分からない単語は『文脈』から推定せよ」みたいな話は基礎的な単語を頭に叩き込んだ後の話です。まずは根性で覚えましょう。
単語帳には「基礎的な単語をサクッと叩き込むための」ものと、「入試当日まで使い単語を1つでも多く覚えるための」ものがあります。
まずは前者について、基礎的な単語をちゃっちゃと頭に叩き込んで、あとは捨ててしまいましょう。(後者の単語帳については後述)
1冊目の単語帳としては「ターゲット」とかが丁度いいレベル感なのではないかと思います。これの1500くらいまで覚えて、のこりはへぇ〜くらい眺めていれば1冊目の単語帳としては十分なレベル感になると思います。
ちなみに僕が勉強というものをはじめた高1の時は、「ターゲット1100」という中学校+αくらいのレベルの単語帳からスタートしていました。
基礎体力がついたら、センター試験を解いてみよう
「早くね?」と思うかもしれませんが、ある程度学校の授業とかで長文を読んだことがあれば、この時点でセンター(共通テスト)7割程度は取れるようになります。そうでなくとも、あとは長文に慣れればこのレベルに行く。
試しにセンターや共通テストの過去問を何年かやってみましょう。25年分もあるので、もったいぶらずにどんどんやってっていいです。
前半は文法問題(ネクステでやったね)、後半はじっくり読めば解ける問題がぞろぞろ。
センター過去問(とくに序盤)で苦戦するようでしたら、まだネクステの文法に穴があります。一度ネクステに戻って復習してみましょう。
2冊目の単語帳に取り組もう
センター過去問の点数も7~8割で安定してきて、ターゲット1900についてもとりあえず1500までは覚えられただろう、という方は2冊目の単語帳にトライしましょう。もう、1冊目の単語帳は捨ててOKです。
ぼくが使っていたオススメの単語帳を2つ紹介します。
単語ごと覚えるのめんどいし、もっと実用的な例文の形で覚えちゃおう、という『DUO』
これは僕が現役生の頃に主にフル活用していた単語帳ですね。DUOは例文が560個くらいあって、これに沿って単語を覚えていきましょうというスタイルの単語帳です。例文を覚えてしまえばほぼ自動的に単語も覚えてしまうので、音読をしまくって例文を丸暗記してしまうと最強人間になれます。ライティングの時にも例文はネタとして使えるので、例文丸暗記は結構オススメです。僕も東大のエッセイライティングとかはDUOの言い回しを結構使ってたし、もう3年くらい前になるけどまだ例文覚えているもんね。
CDの例文をとにかく聞きまくって、シャドーイングしまくって、音読しまくる。これが一番身になる勉強方法だと思います。
意味の繋がりから有機的に単語の知識を増やしていく『鉄壁』
鉄壁はイラストや単語の語源やイメージに関する解説が豊富で、意味ごとにセクション分けされているので、読んでいて飽きないし面白くて覚えやすい単語帳です。僕も最終的にはこれを使っていました。
東大英単語とかカッコよさそうなこと書いていますが、それなりのレベルの大学受けるならどの大学受験生でも使って損はないかと思っています。重要な単語がしっかりまとめられている印象。
ということで、この辺のレベル感の単語帳を買って、試験当日まで読みまくりましょう。この辺になると英語の勉強が楽しくなってくると思います。
2次試験対策の「英文解釈」に取り組もう
センターはあとは演習積めば自然と9割〜満点取れるようになってきます。
ということで英語の勉強は次のステップに進みます。
次に僕がして欲しいのは「英文解釈」というやつでして、簡単に行ってしまえば「和訳」ですね。ここで文法や単語の知識がフル活用されます。(穴があったら早急に埋めましょう)
こちらの「英文読解の透視図」という参考書がオススメです。かなり難易度ぐいっと上がりますが、根気強く、丁寧に取り組めば受験の英語力がグンッと、2段階くらい上がります。短めの文章があって、和訳をしていくという感じですね。
東大志望の方は全体を読んでみて簡単に要約を作る練習をしてみると、第1問Aの要約問題に活きてくると思います。
音読を始めよう
また、この辺りから本文の音読をかなり意識的にやって欲しいです。
ぼくが教わった英語の先生曰く、「音読のスピードが自分の読解のMaxスピード」だと。これは確かにそうだな、と思っています。音読は慣れでスピードも上がってきますし、あなたが思っている数十倍は実力に結びつく勉強法であると思いますから、ぜひバカにせずにやってみて欲しいです。
ぼくも浪人していた頃は毎日夜の1時間〜2時間を音読の時間に使っていました。
読む文章については、「透視図」の中に出てくる文章とかレベル高めですし、何回も読んで理解が深まるというのもありますから、オススメですかね。あんまり長い長文は疲れるし、短めの文章を毎日何回も何回も読んだ方が効率いいと思います。
学校で扱っている長文があるのであれば、それを何度も音読して頭に叩き込んでしまうのもいいですね。
大学生の自分は最近これを音読しています。
長文を読みながら「情報の流れを追う」意識をしよう
ここからは受験英語力をより強固なものにしていきましょう。
↓の参考書をおすすめしてみます。
僕はこの参考書を受験生時代に利用してはいませんが、著者の太先生には予備校時代に英文解釈を教わっていました。英文に対して構造的にアプローチして、論理的に読解を進めていく考え方が非常に勉強になり、授業を通して情報の流れをしっかり追うトレーニングをしていました。
「情報の構造」を意識した英文読解は、習得する価値が大いにあると思います。文章を読むときにかなり役立つので、現代文とかにも使えると思う。
彼のおかげかどうかわかりませんが、基本的に家庭教師でセンターの解説とかするときに「まじすげぇ」と言われるくらいには英文を構造的に処理して答えの箇所をピンポイントで見つけ出すスキルは身につきました。
大学別の過去問、模試の問題で実力を底上げしよう
英語は間違いなく武器になっているのではないでしょうか。最後の仕上げとして、志望大学の過去問や、模試の問題集をフル活用して、形式に慣れつつ経験を積んでいきましょう。
ちなみに医学部とかで過去問足りねぇ…っていう人で手持ち無沙汰な人がいるのならば、東大の過去問はおすすめです。総合格闘技なので。(やればわかる)
知らない単語に対する「カン」を養え
試験本番ではほぼ必ずと言っていいほど「知らない単語」が出てきます。これはどんなに英語を勉強していても基本的に起こることです。そういうときに、文脈から意味を推定したり、接頭辞接尾辞やスペリングから意味を推定してみたり、という「カン」を養っておいてください。
大丈夫です、ここまで「鉄壁」で単語を深く学び、「文脈を追う」訓練をされてきた方であれば、自然と十分にその「カン」が身についていると思います。あとはその「カン」をより研ぎ澄ませながら、日々知識をつけていってください。
ということで、英語の勉強について書いてみました。それでは。
コメント返信
センターのリスニングは音読だけで対応できましたか?
他の記事に書いてある通り、私は東大対策としてキムタツなどのリスニング教材を使用していたので、音読だけでセンターに望んだわけではありませんが、センターリスニングの対策をした記憶は特にありません。学校の授業で軽くやった程度です。