東大理系の入試って、数学で変に100狙いに行くよりも理科で100狙ったほうがコスパ良いし確実性も再現性も高いと思うのですがどうでしょう?

という話。

関東では、東大の場合、数学で100点を狙うより、理科で100点を狙う方が楽と言われていると耳にしましたがどう思いますか?

みたいなコメントがブログで以前来たときに考えてたメモです。

僕は東北の高校出身だし、一浪したときの予備校も夏まで東北だったのだけど、秋以降は関東の(浪人生の中では)非常に優秀な層の中で勉強できていたので、当時はそこそこの受験についての情報みたいなのが入ってくる環境にいたつもりです。

あんまり数学100狙うっていう人はいなかったかな、というか、こういう話を聞くと数学100狙うって相当あぶなくない?って思います。。。

完全に自分のたった2,3年程度の勉強の経験にしか根拠のない偏見ではありますが、数学よりも理科で100点を狙うほうが圧倒的に楽だし確実だと思うのです。

そもそも数学は1問の配点がデカすぎる

東大理系なら数学は6問150分で、120点満点、つまり大問1つの配点は20点となります。

基本的に小問は1,2個(あっても3つ程度)なので、一つの小問あたりの配点は単純計算でも10点もあることに。10点の差は、東大入試では圧倒的に決め手になるレベルでのデカイ差になりますよね。

これが計算ミスとか題意の読み違いとか、たまたま思いつかなかったとかで一気に吹っ飛ぶリスクがある、と考えたら、結構ゾッとしませんか。

ちなみに東大理系なら古文漢文の配点はそれぞれ20点です。つまり、古文で10点取れば数学半問分のアドバンテージが取れるし、逆に数学でポカミスで1問落とすというのは、それは古文を寝てて解かなかったのと同じくらいのディスアドバンテージになってしまいますね。
単純計算ですが、東大受験生の方ならかなり威力が伝わるのではないでしょうか。

理科は数学に比べて問題数が多いので、リスクが小さい

これに対して理科です。自分は物理化学を選択していたので、これをベースに話します。

東大物理だったら、テーマごとに20点の大問が3つで、それぞれの大問はそこそこな数の小問に分かれています。小問が5個ある問題では、1問の配点が4点程度になります。
小問の数が多いほど、ミスった時のリスクが小さくなりますので、点数も比較的安定しやすいと考えられますね。これが、小刻みに小問を分けてくれるメリットでしょうか。

化学の場合は(最近は形式が変わっているそうですが)基本的に10点の大問が6つあるイメージです。(形式上は大問3つ)これが小問に別れているので、当然問題数は多めになりますね。
化学はとくに、途中が解けなくとも最後の小問で知識があればすぐ解ける問題があったりするので、細かい点数を稼ぎやすいことが多いです。俗に言う「雪崩(=1問目をミスったせいで全てが間違った答えになってしまう悲しい現象)」のリスクを最小限に抑えられます。

まとめ: 現実的で再現性のある戦略を!

もちろんどちらも高得点を狙いに行くに越したことはないし、数学で点取れないのはむしろ圧倒的にディスアドバンテージですが、現実的で再現性のある方法で臨んだほうが、精神的にも良いし確率も高まるのではないかと思っています。

現実的で再現性のある戦略をしっかり考えましょう。

たった数点の中に何人も分布してしまう、0.01点とかの単位で落ちてしまう人間がいるような東大入試の世界では、不安定な数学で高得点を稼ぎに行く戦略よりも、安定しやすい理科で高得点を確実にとれるように詰めていくほうがラクなのでは、という話でした。

サトゥー

え、てめぇはどうなんだって?理科より数学のほうが余裕で手応えあったわ!理科普通に100行かなかったわ!

自分は数学55点、理科で35-35の70点を目標にして、数学理科どちらも98点くらいだった気がします。(目標と大きくずれているのは、難易度がアレだったのと、目標を合格ラインに置いていただけです)

この記事を書いた人

サトゥー

東大学際情報学府M1。情報科学と教養の海に溺れています。面白いことをやるのがすきです。